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koeブログ

Perfumeに夢中。

『Perfumeの掟(2016)』の意義

 今までのPerfumeを背負って先へ行く。そんな決意にも似た3人の固い意志を感じた。

 『Perfumeの掟』はPerfumeのライブの中でも、数年間の活動の核としてパフォーマンスされるものであると勝手に解釈している。映像でしか見たことのない2007年版。実際に目の前で見ることのできた2010年版。そして今回のCOSMIC EXPLORER -Dome Edition-で披露された2016年版。どれもこれも強いメッセージ性を持った作品だ。特に、初の東京ドームでのライブとなった2010年版Perfumeの掟では、ウェディングドレスのような衣装をまとった3人を見て、あたかも「Perfumeに人生を捧げる」と明言されたかのように感じたものだった。


 今回のライブでは、ライブ冒頭に『WELCOME TO Perfume WORLD』、『Perfumeの掟』が始まってからは、アルバム『LOVE THE WORLD』のジャケ写、『Enter the Sphre』の映像、紅白での『Spring of Life』の映像、『JPNスペシャル』、直角二等辺三角形Tourの『edge』、東京ドームの『10人のかしゆか』、そして、JPNの『GLITTER』と見覚えのある映像とパフォーマンスが披露された。初めての武道館公演から今までのPerfumeの歴史を追うその演出に心は奪われた。


 その歴史の中で、GAMEツアーの影が薄いように感じていた。確かに、ライブ本編でGAME収録曲を披露する場面はあった。しかし、今回の『Perfumeの掟』の中に、GAMEツアーの要素はあったのだろうかと。そんな私の疑問は、見事、ヤフオクドームにて解決された。映像でしか見たことのないサイリウムの海。GAMEツアーの要素は、最終日を締めくくるにふさわしい、スタッフからのサプライズ演出にあったのだと。このCOSMIC EXPLORERツアーの完成形はたった一度、この福岡公演でのみ観ることができたのだと思い知らされた。ツアーファイナルへのチームPerfumeの意気込みを感じられた場面でもあった。


 ライブの後、ただ呆然と立ち尽くし、目の前で繰り広げられたあのPerfumeの掟』のパフォーマンスを反芻した。前回が、苦難の時から東京ドームへ駆け上がっていった歴史を表現したものだとしたら、今回MIKIKO先生は一体何を表現したかったのだろうか。そう考えた時浮かんできたのが、ただ歴史を追うのではなくその歴史を踏まえて立ち止まることなく進んでいく3人の決意を提示したかったのではないかという考えだった。そして、その前へ向かう決意を示す方法が「払拭」なのではないのかと考えた。


 最近のインタビューやMCの中で、度々出てくるのが、「払拭」というワードだ。代々木第一体育館への苦手意識も、JPNの追加公演をその場で開催したことで「払拭」しているし、3:5:6:9のコーナーで『彼氏募集中』を候補曲に加えたのも、あの頃の悔しい思いを「払拭」したかったからであると振り返っている。これは推測でしかないが、WORLD TOUR 3rdを経験し、打ちのめされたと語ったあ〜ちゃんの言葉から、3人は日本でのライブに安心感を求めているのではないかと感じた。こうした「払拭」のための行動は、まるで「日本はどの会場もホーム」だと自身に思い込ませるためのもののように思えてならない。日本国内で行った数々のライブの中での悔しさや心残りを上塗りするかのように、3人は過去の自身たちと向き合っているのだ。そういった心残りの代表格として挙げられるのが、2010年東京ドームでの『Perfumeの掟』である。


 2010年東京ドームでの『Perfumeの掟』では、素人目には何ら分からぬところで気にかかることがあったらしい。この公演の後、放送されたラジオ番組でのかしゆかの涙は記憶に新しいところである(私の中では)。たった1度の公演での心残りは、重くかしゆかの心に沈殿していたことと思う。そんなかしゆかの心残りを今回の公演で払拭にかかった。『10人のかしゆか


 ただ彼女が『10人のかしゆか』に再度挑戦しただけで、私はそれだけで今回の公演に来たかいがあったと思えた。あれから6年、やっとこの時が来たのだと。やっと彼女がこの呪縛から解放される時が来たのだと。それと同時に、Perfume最大ともいうべき払拭を終えた3人は、これで躊躇なく次のステージへ進んでいけるという確信も持つことができた。もう払拭するものはない、心残りもない、あとはもう進むしかないのだ。それは前々から目標に掲げているあの会場でのライブかもしれないし、はたまた私たちの予想を遥かに超える目標なのかもしれない。

 3人がバックステージへと消えてから画面に表示された直筆の言葉には、前を向き続ける3人の覚悟が示されている。

 

あ〜ちゃん「想像を超えたその先に
      どんな景色があるんじゃろう
      わたしたちは進む
      Perfumeは進む」

  かしゆか  「ありがとう
      あなたがいて成り立つ世界
      旅は続く未だ見ぬ未来へ」

 のっち 「旅はつづきます
      その先でまた会えますように」