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Perfumeに夢中。

Perfume 7th Tour 2018 「FUTURE POP」 countdown 20181231-20190101

※ 曲名など、ネタバレを含めます。大阪公演を楽しみにしていらっしゃる方はご注意を。

 

 

2016年頃から、「払拭」という言葉を口にしていたし、追加公演で「横浜アリーナ」なんていう場所が発表されたからには、単純な私は、それはそれは期待していた訳である。
私が観たくて観たくてたまらないツアー、初めてPerfumeを観た、直角二等辺三角形ツアーの払拭をするのではないかと。

 

無事、私の予想が外れに外れた訳だが、セットリストを並べてみると、3人は別の意図を持ちながらこのツアーを回っていたのではないかと思い至った。

 

このツアーを通して、何を伝えたかったのかなんて、私には分からない。
けれど、このツアーの後には、ワールドツアーが決まっている。
そして、カウントダウンライブでのあのセットリスト。
そんな状況の中で、ふと蘇ってきたのは、ツアー中に海外進出を発表した、JPNツアーだ。
日本のファンに対して、「日本が一番だから」とあ〜ちゃんが熱を込めて語った、あのツアーである。

 

『スパイス』、そして『575』。
奇しくも、トライアングルの曲が一曲も採用されない中、選ばれた曲は、日本代表の意味を含めて名付けられた、JPNの曲だった。
しかも、『スパイス』は、新しい世界を見つけていく曲である。

 

特に、MVでは、色味のない世界と色味のある世界とで区別されている。
色味のない世界を日本 、色味のある世界を海外として考えると合点がいくので、ケーキがどうだの言わずに、今一度見てほしい。
色味のない世界から、色味のある飴玉を食べて、色味のある世界に出て行く。
そこでパフォーマンスする。
それでも最後には色味のない飴玉に興味を示す。
つまり、それは日本のことも忘れていないよ、というあ〜ちゃんの言葉とも通じるものがあるのではないかとずっと考えていたので、こっそりここに記しておく。

余談だが、鳩が乗っている本の一つは、「Founders of American Economic Thought and Policy」というものだと思われる。
直訳すると「アメリカの経済思考と政策の設立者」らしい。

 

JPNツアー後のワールドツアーについては割愛するが、ワールドツアーに対して、相当な決意をもって臨んでいたのは、インタビューや、JPNツアーでのMCからもひしひしと伝わってくるものがあった。

 

いつの日からか私は、「Perfumeの夢はみんなの夢」という言葉を、「Perfumeの夢はみんな(から)の夢」と、解釈し始めた。
「何かをやり遂げた後、ぽっかりと穴が空いてしまった。」
Perfumeが活動を続けていくにつれて、このような言葉は、雑誌でのインタビューで散見されることがあった。
同時に、夢には限りがあるのだと、それを意識し始めてしまった3人の姿を見ると、とてつもなく切なくなった。
フォーブスで語った、「後継に譲る」というような、自らの活動を縮小するような、少し距離を置くような、終わりを見据えているような、そんな言葉も、私を切なくさせる要因の1つだ。

 

ずっと、Perfumeの3人が描いた夢を、叶える姿を見ることが何よりも楽しかった。
12月31日、横浜アリーナ公演。
今回の、紅白歌合戦への生中継での出演は、そんな3人が描いた夢なのだと、ひしひしと感じた。
2015年のPPPPPPPPPPのときと同様に、自分たちの憧れていた1つである、中継での番組出演を受けて、「夢でした!」と涙ながらに語るあ~ちゃんには、誰もが胸を打たれただろう。素直に夢を語れる人は、なんて素敵なんだろうと、私は本気で思った。

 

このツアーで、3人がラストの曲に選んだのは、『無限未来』。
「私たちの未来は明るいと信じて。」というあ〜ちゃんの言葉を合図に披露し続けられた曲。
全然ピンとこなかった曲が、カウントダウンにて、ようやくなぜこの曲がラストなのか、分かるようになった。
ちはやふる」のためだけに書かれた曲だと思っていたことを後悔している。
この曲の意図する、「加速してくStory」は、Perfumeの物語でもあったのだと気付いた。
しかも、これは「Starry Story」なのだ。

 

Perfumeを続けていくこと、それがどのような経緯によって決断されたものなのか。
こちら側から、推測するしかないのだけれど。
求められる限り、3人で青春を謳歌する。
そうやって、活動を続けていくことを決めた3人が歌う、無限未来。
「ほら飛ぶよ Are you ready?」と問いかける3人。
そうやって、”終わり”を意識したことをほのめかした3人が歌う、無限未来。
この曲を最後にもってくるということは、相当な覚悟がいることだと、今なら実感を込めて言える。

 

ずっと、Perfumeの3人が描いた夢を、叶える姿を見ることが何よりも楽しかった。
その夢がどんなものであろうと、応援したいと今でも思っている。
次の夢に何が挙がっていようと、その夢を応援したいと思える。

「WE ARE Perfume」で語られたあの夢。
その夢に向けて、また動き出した。

そんな決意のこもったFUTURE POPツアーが、満を持して世界へ届く。そのことを考えると、楽しみの足が止まらないのである。